宿 第一部 17(金沢語ヴァージョン)
by 長靴大好きっ!さん
「わし、幼稚園ときー、漏らいたことあれんちゃ。ほいたら、先生
な、おんなの先生がいね、ほの始末をしてくれたげんけど、ほれが
ゴム手でやられたげん。わっしゃ、ほん時コーフンしたがんないか
なー。ほんで、ほのあと何回かあ、先生の前でわざと漏らいたりし
てんちゃ。ほんたびに先生なゴム手でわし洗ろてー、洗いながらお
尻ちみられてん。案外先生も面白がっとったみたいやげん。ほんで
ーなんやしゃん結構いじられた覚えがあるげん。ほれ以来、おふく
ろの、ほのーゴム手袋がいね、わしにとってあの日の先生の手にな
ってもたげん」
「幼稚園の先生けー。わたしーぃ、今の子供たちから、新しい吉岡
さん達を育てる手伝いをしとれんよ。この村にある託児施設とかぁ
保育園、幼稚園、小学校なんかの女の先生の手に、どんどんゴム手
袋嵌めさせとれん。寒い日とかに外で水仕事しとらん見たらー、『
コレ、サービスすっさけ、使こてもらいたいげんけど』ってタダで
あげとるげんよ。宣伝活動やげんて。ほしてー先生らちなある日、
子供らの汚いお世話とかせんならんときー、ほんな時な絶対あると
思うげん。子供な目ーまん丸ーしてびっくりすれんちゃ。ほんでー
女の先生も、なんとなく気付くげんよ。ほんな感覚に。ほんながに
して私や吉岡さんみたいな感覚をもった子供らを増やしてーぇ、ほ
のうち普通にさせてやりたいげん。フフフ、わたし悪いやつやろ」
「なんか、すっげこと考えて仕事しとれんね。う〜ん・・・ 種ま
いとらんか」
「将来の商売の種、なんてね。でも、それもあるわねぇー。一石二
鳥」
「おまんのキッカケっちゃ?」
「わても、子供のときねん。よー覚えとらんくらい小さいときから
ゴムのもので大はしゃぎしとってんちゃ。なんかー今もその頃も、
気持ちなほとんど一緒かもしれんげん。ほんでも決定的に目覚めた
んな、罰として土蔵に閉じ込められたとっきゃわ。初めは泣いとっ
たげんけどー、ふと思て、そこにあった茶箱を開けてん。古い在庫
品やったげんけど、やっぱりゴム手袋がいね、あっってんちゃ・・
・ ほんでードキドキしながら嵌めてみたり、直接自分のチャンペ
にこすり付けたりしてん・・・ しばらくほんなことしとったらぁ
ほれ母に見つかってぇ、猛烈に叱られてんよ。わて、お尻な真っ赤
になるまでたたつけられてんけど、ほん時、母なゴムの前掛けを回
いてから、わてほのひざの上に押さえつけてパンツ脱がせて、自分
なゴム手袋してお仕置きしてんよ。酷いげんちゃ。ほんながでゴム
な焼き付いて離れれんがんなったちゅう言う事ねんちゃ」
「ほりゃ、キョーレツやな・・・」
そのとき、俺はもう限界になっていた。
「いま、いまから・・・会えんけ・・・」
「ごめんなさい。なんか、火ぃつけーてしもたけ・・・ あのね今
夜はもうここまでにして休んだ方がいいと思うげん。こんな時間に
・・・ あら、もうこんな時間やがいね。長電話しちゃってすみま
せんでした」
「わかった。ほーするわ。ほんでも、明日もう一度会ってほしいげ
んけど・・・ わしの部屋に来て欲しいげん。明日も雨降ってくれ
るといいげんけど・・・ な、来てくれんけ。頼むさけ」
「もちろん伺わせて。明日、今日お邪魔した時と同じ頃に旅館に伺
います。吉岡さんも明日のお仕事に差し支えるといけないし・・・
もうお休みになられてください。私かならず伺いますから・・・」

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