宿 第一部 21〜22
 なんの躊躇もなく湯の中にゴムの足を入れ、あっという間に腰ま
で入ってジャバジャバ波立たせながら、
「吉岡さん、ほな、私がお相手しましょ。ほーれ、こんな処にいて
も駄目ですがぃ。こっちはこんなゴムの胴長靴だし、こんなゴム手
袋なんだから、あんさん、ぜーったい逃げられっこないもんな。ほ
れ、お立ちっ!」
 思わず後ずさりしてしまったが、女将の手とは思えない程でかい
ブカブカの黒ゴムの手が俺の腕をひっつかむと、俺は無理やり立ち
上がらせられた。かろうじて、片方の手がタオルを持ったまま前を
隠していたが・・・
「静子ちゃん、見てみい。吉岡さんはゴムがこんなにお好きなんで
っ!」
 女将はそういい、黒くて強力なゴム手袋で、俺の手から無理やり
タオルを掴み、奪い取ってしまった! 風呂の湯に腰まで浸かった
ままで、怒張した局所むき出しの素っ裸男をつかまえる、ヌラヌラ
した黒ゴム胴長ゴム手袋の女将・・・
「オーッホホ。吉岡さんのお#ん#ん、こーんなんテンテンにつっ
ぱっとる! 私のこんゴムん手袋も、さーっきから、ずーっとお#
ん#んのお世話がしたくてしたくてかなわんかったがぃ! こんな
んなっがーいゴム手袋は、特別お#ん#んが好きらしゅうて! も
うギュルギュルしてるがっ! 静子ちゃん、アタシのこのゴム手袋
は遠慮せんで! こんなんは、こうすればいいがっ!」
 そういうと、そのでかいゴムの手は俺の手を強引に払い、あっけ
なく俺の急所を掴んでしまった!
「うっ! うわわわう、んああああっ!」
 俺は静子に見られている恥ずかしさも忘れて、声を上げてしまっ
た!
「ウホホホ、こんゴム手袋、ものすごぅよろしいのぅ!」
 というとその手で揉みながら、今度はもう一方の手を俺の尻に回
してきた。
「こんなんはお手の物ですわ、このゴム胴長ゴム手袋にはのぅ! 
ああ、こんゴムてぶくろ、気が早いわなあ。もうお尻のほうにも指
を当てよるよ! アナにつっ込みたごうてウズウズしてるがっ!」
「待って!女将さんまってぇ」
 それまで、ただ立ち尽くしていた、ヌメる黒ゴムマントの静子は
我慢できなくなり叫んだ。
「なんな、静子ちゃん。あんた、遠慮するんとじゃないのけ? ア
タシのこんゴム手袋、もうお#ん#んを絶対離さんがぃ!」
「やめて、吉岡さんはわたしの、私のものだに!」
 そういいながら、この黒いゴム娘もあわてて風呂の湯の中にドブ
ンと足を入れてきた。
 最初、内側の腰掛部分に片足を下ろし膝上ほどに沈め、もう片方
が風呂の底床に踏み出すとき、にゅうっと突き出た長いゴム手袋の
手は両側からマントのすそを持ち上げたのだが・・・ 彼女がマン
トの下に着ていたのは赤いウエットスーツだったが、履いていたの
は胴長ではなく水中長だった。
 俺は一瞬、あわてている彼女の水中長の最上部が風呂の水面下に
入ったのを見た。
「い、いやぁ・・・ あああ・・・ いやあああぁ!」
 突然、悲痛な声を上げる静子。
「ああ、水が、水が入って・・・入って来ちまったぁ! 水がぁ!
あぁ、スーツに、ウエットスーツん中にまで、どんどん滲みこんで
来るうっ」
「バッカ! アーンタ何しとるんが・・・ ホホホ、あんたそんに
焦らんと大丈夫だぎ、あんた達があんまりのんびりしよるから、ち
ょごーっと、ショック療法してやっただけだに。心配せんでええが
ぃ。私ゃ最後まで搾り抜いたりしよらんがら! 吉岡さんはアンタ
のお相手だ。ホホホ、なーに慌てふためいて、もう・・・」
 そういうと女将のゴム手袋は俺を解放し、湯に浸かって呆然と立
ち尽くす静子に近寄っていった。
「アンタがモノにせんとアタシが捕まえてしまうかもしれんよ・・
・ さ、アンタもしっかり吉岡さんにお仕えせんと。ほれ、そんな
いいゴムのべべ着てきたんがら、ここでしっかりヤリよ。の?」
 そういうと女将は、泣きべそかきそうな濡れゴムマントの静子に
濡れたゴム長手袋の腕を回して「キュグ」っと抱き絞め、そのゴム
の手で黒いゴムマントの体をしばらくの間、キュウキュウさすって
いた。
「今夜は他の客はおらんがぃ。駐車場の車は、静子ちゃんのですが
ぃ。私、早めに静子ちゃんを呼んで準備させといたんな。今夜もあ
んさんたち二人の貸切ですがぃに。せいぜいたっぷり、ゴムやりな
せ。ギューギュー言わせてのぅ! 私はもうここ出ますぎ。今日は
家のモンもおらんから廊下も心配せんでええよ。部屋で明日ん朝ま
で飽きるまでゴムゴムなさい。吉岡さんのお#ん#ん、大丈夫がぃ
なぁ? ホホホ。あ、それから湯ぅん中に、あんさんのヌルヌル、
出さんどってよ。たのんますぎに。では」
 そういって、俺たち二人を残して湯から上がり、脱衣所にそのゴ
ム装備のまま出ると引き戸を閉めた。ようやくこの湯気の中に包ま
れているのは素っ裸の俺とゴムの静子だけになった・・・

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